ちょっと待った!!ラッピングスプレーの溶解被害事例
【ラッピングスプレーの溶解被害事例】
こんにちは、リボルト静岡店主の櫻井です。
手軽に出来るカスタムのひとつに、
ラッピングスプレー(ラバースプレー)と呼ばれるものがあります。
缶スプレーと同じように、
塗料を吹き付けることで簡単にカラーチェンジが出来、
さらに乾燥後はフィルムをめくるように、剥がすことまでできちゃうスグレモノ!
私自身は塗った経験はありませんが、
スプレーするだけでイメチュン出来るなら一度はやってみたいですね。
今回はそんなラッピングスプレーに関して、
「ラッピングスプレーをしたら大変なことに!」
「自分じゃどうにもできなくて、すぐに何とかなりませんか?」
なにやら鬼気迫るお悩みのご相談を頂きました。
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お話を伺いますと、
ヘッドライトにラッピングスプレーを使った所、
何か違和感を感じ、一度剥がしてやり直そうと試みたそうです。
が、しかし
本来剝れるはずなのになかなか剥がれない
さらになんとか剥がしてみたものの、
レンズ側がおかしな状態になっているとのこと。
(嫌な予感がするなぁ~)
まずは状態を見てみないことには始まりませんから、
現車確認にご来店頂きました。
ん~。
ん~~~~~。
んんんん~~~~~。
これは・・・・
手で触ってみますと、
ザラザラ、ブツブツした表面状態。
何かが着いて剥がれない。
といった感触ではなく、
”レンズが溶解して荒れてしまった可能性が高い”
と思われました。
ヘッドライトのレンズは丈夫そうに見えますが、
意外と繊細な一面もあります。
レンズ自体はポリカーボネート樹脂と呼ばれる材質で出来ており、
これ自体には高い耐久性が備わっていないことがその理由です。
そのため、レンズ表面にはハードコート層と呼ばれる
固い保護膜で覆い、紫外線や傷、汚れなどからレンズを守っているワケです。
今回の症状で考えられる原因は、
ハードコート層が痛み、剝れや薄くなっていた箇所に
スプレー溶剤の成分が染み込み、ポリカーボネート樹脂を溶解した。
おそらくはそんな所かと思います。
使用したスプレーを拝見しました所、
成分表記の、トルエン、アセトン、
このあたりが反応してしまったのでしょう。
原因がなんとなくわかった所で
あとは状態を改善で出来るかどうかです。
溶解した箇所を中心にまずは様子見で研磨・・・・
ブツブツがなかなか取れない・・・
こんちくしょー!!!
と、一発気合いを入れ、
”絶対綺麗にしてやる!”
と意気込み、強敵に挑みました。
最悪、ヘッドライトユニットの交換かもなぁ~
と頭を過っておりましたが、
無事にクリアな状態まで改善出来ました。
こういった事例はあまり経験がなかったので私もホッと一安心。
良い経験にもなりました。
(粗研磨するときはいつもドキドキしてしまう小心者なのです。)
仕上げにはコーティングを施し、
カーボンファイバーヒーターによる乾燥硬化を促進。
ポリカーボネート樹脂に新たな保護膜を形成させていきます。
お引渡し時は、
大変喜んで頂き安心出来たご様子で何よりでした。
今回はヘッドライトレンズのダメージ状態とスプレー成分の相性が合わず
トラブルとなってしまったかと思われます。
こういった商品をご使用の際には
使用可能な箇所の表記、注意書きを良く読みお使いいただくのが一番ですね。
ヘッドライトレンズのリフレッシュは、
すべてのケースでご対応出来るわけではございませんが、
まずはご相談だけでもお気軽にお問合せ頂ければ思います。
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