攻略の肝は”〇〇熱”/硬い塗装質に挑む時
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硬い塗装を磨く、、、
その時みなさんはどのような考えを抱きますか?
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どうも、こんにちは、リボルト静岡店主の櫻井です。
今日は”塗装を磨くこと”について少し語ってみたいと思います。
と言いますのも、
先日、同業者の方からこんな話があったのです。
「ちょっと前の車なんだけど、ガチガチに硬い塗装で骨が折れる仕事だったよ。
ガンガン磨いて、まぁなんとかなったんだけどね~。はっはっはー!」
割腹の良いおおらかな性格の方で、
細かい事は気にしない!何でも俺に任せろぃ!
とノリノリな話しぶりで超ワイルド(笑)
この方の仕事は、私と同じコーティング業なのです。
ただ違うのは、
当店のようなお客様から直接ご相談・ご依頼を頂く施工店ではなく、
カーディーラー・中古車販売店・修理工場などからの下請けを専門としている事。
一言でコーティングと言っても
作業の仕方や考え方が全く異なってきます。
彼のモットーは、”スピーディー!”
出張作業であったり、
3時間以内、5時間以内といった
そもそもの作業時間に制限があったりと、
当店の仕上がり重視の考え方とは全く異なる印象を持っております。
それでも、
パッと見は綺麗に見えるレベルになるのでしょうから
中古車販売店様などの依頼元からしてもそれで十分!
といった考え方なのだと思います。
とは言え・・・
こういった経緯を経た車両を購入する
お客様の立場から見たらどうなのでしょうか???
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中古車や年数が経過した車両は、
新車時よりも塗装状態は段々と塗装硬化により固くなっていきます。
そのため、蓄積した汚れやダメージを除去するためには
「粗目のコンパウンドとポリッシャーのパワーで磨いていく」
このような印象をお持ちの方が多いことかと思います。
確かに時間短縮という面では、
粗目とパワーの組み合わせで磨いていくのは効率的です。
ただ、”実はここに落とし穴”があります。
塗装には当然限りがあります。
中古車であれば過去の研磨歴や経年劣化の痩せの影響も考慮していく必要があります。
最初のアプローチで一気に粗く塗装を磨き込んでしまうと、
限りある塗装は磨かれた分だけ、どんどん減っていってしまいます。
さらにそこから粗目のコンパウンドで刻まれた「バフ目」と呼ばれる磨き跡を除去するため、
段階を踏んで、何度も何度も研磨工程を加えていく。
このやり方で一番怖いのは、
”磨き過ぎ”の状態に陥ってしまう事。
最終的に綺麗になった!
これで良し!
と言えれば、いいのですが、
一度減った塗装は元には戻りません。
冒頭でお伝えした
知り合いの業者のようなやり方ですと
限られた時間の中でスピーディーに作業をするわけですから
ガンガン磨いた結果、
塗装を極端に減らしてしまっていたり、
実はバフ目が残ったままであったり、
「最初よりは確かに綺麗かもしれないけれど・・・」
と、そんな状態に陥ってる可能性が十分に考えられるワケです。
特にブラックカラーでは下記写真のようなバフ目は
強い光を当てればクッキリと浮かび上がってくることは珍しくありません。
では、磨き過ぎた塗装がどうなるか・・・。
・塗装痩せによるクリアの色褪せの進行
・艶の衰退
・耐久性の欠如
施工直後は一見綺麗に見えたとしても
数年後に何かしらのトラブルを引き起こす可能性が考えられるのです。
【攻略の肝は”摩擦熱”】
上記のようなトラブルを避けるべく、
中古車や硬質な塗装を磨く際にはボディ状態に合わせたケアが大切です。
粗目のコンパウンド、ポリッシャーのパワーで
負荷を与える研磨ではなく
塗装を呼び覚ますかのように、
ゆっくり、じっくりと
塗装の動き・変化を見て・・・・
特に硬い塗装に対しては、
研磨時の”摩擦熱による塗装の動き方が攻略の肝”と言えます。
具体的な施工技術は企業秘密ということで恐縮ですが、
時間をかけて進めていくことが、最善のアプローチであることは間違いありません。
塗装をゆっくりと温めていくように
摩擦熱を見極めていきますと、
固くて磨ける気配のなかった塗装面に動きが生じてくるんですね。
「このタイミングが一番よく磨ける!」
「キタキター」って感じでしょうか。
また、洗車傷や雨染み・水染みもダメージが中~重度のものですと
除去出来る場合もあれば、難しい場合もあります。
当店ではボディ状態、膜厚量を考慮して
除去困難と判断した際にはむやみに磨くのではなく、
”見えにくくなるように馴染ませる”
全てに当てはまるわけではありませんが、
磨き方に変化を加えれば無理に負荷を与えなくとも
わかりにくくなるように調整していくことも可能となります。
高度下地処理技術「Revolt adjust system(リボルト アジャスト システム)」と、
低分子・完全硬化型ガラスコーティング「リボルト・プロ」との組み合わせのメリットには
磨かれた塗装に対して3~4μmの肉厚なガラス被膜をプラス出来る点にあります。
磨きのレベルにコーティング被膜を加えたトータルバランス。
これがとても大切なんですね。
ちなみに、スクラッチシールド・セルフリストアリングコートを代表とする
自己修復型塗装の場合は、
今後は逆に”摩擦熱が仇となる”こともあるので
これがまた磨きの奥深い所でもありまして・・・
■参考ブログ 店主の独り言。「自己修復型塗装って・・・」
コーティング施工をご検討されている方は
・どんなコーティング剤を使うのか?
・どの位の費用がかかるのか?
が真っ先に気になる所かと思いますが、
まずはボディ塗装をしっかりと整える下地処理ができるのかどうかを見て頂きたいと思います。
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