フェラーリ ディーノ246GT
遠くから近付く聞き慣れないエキゾースト音。
店先で停車したその車は、
世界が誇る芸術品と言っても過言ではない、
真っ赤に染まった低い車体。
一目見て、私が最初に発した言葉といえば
「えっ!?嘘だろ・・・・。」
半信半疑でお出迎えをしつつ、
まさかこの車の施工に携わる時が来るとは思いもしませんでした。
1960~70年代の歴史に残る1台。
フェラーリ・ディーノ246GTのご入庫、コーティング施工のご紹介です。
フェラーリ初のミッドシップとして登場し
創業者エンツォ・フェラーリの息子アルフレードの愛称から名付けられた、
"跳ね馬”のエンブレムを持たないフェラーリとして知られるディーノ。
長年共にしてきたと話すオーナー様は
全塗装でボディを一新され、その仕上げにとご用命を頂きました。
コーティング前の下地処理工程においては
非常に希少性の高いお車ですから、
さすがにいつも以上にポリッシャーを握る手に力が入りました。
そして、
たとえ新車であれ、、、
たとえ全塗装後の車両であれ、、、
”完璧な状態ではない”
という考えのもと、施工にあたります。
こればかりは、
正直、板金塗装職人様になんて失礼なことを・・・と、
毎回心が痛む所ではございますが、
”高品質をお客様にお届けするため”
鬼姑の如く、
塗装状態にキラリと目を光らせます。
私共はコーティングに特化したプロですから、
専門店ならではの塗装の美しさを引き出すノウハウがあるのです。
その一つが、
【塗装面の状態確認】
塗装面の状態をクッキリと映し出す照明設備は、コーティングには必須アイテム。
むしろこれがないと全く話になりません。
コーティングショップ選びにお悩みの際には塗装状態を確認できる
照明設備をしっかりと備えているかが、
第一の判断基準として見て頂くのがよろしいでしょう。
そして、次に
【下地処理技術】
塗装が持つ本来の美しさを最大限に引き出すのは、やはり磨き手の腕となります。
新車の塗装、経年した塗装、さらにはメーカーごとの塗装質の違い・・・
すべての車両がまったく同じはなく、
1台1台、その塗装に見合ったアプローチを行うことで
初めて良質な艶、輝きを放ちはじめます。
もちろん、これらは数ある作業工程の一つに過ぎず
全ての工程がコーティング処理までに欠かすことが出来ないもの。
「他社の〇〇コーティングとはどう違うんですか?」
こんなご相談をよく頂きますが、
確かに使用する溶剤の比較も重要なポイントです。
ですが、
ガラスコーティングの本質は、
”どんなコーティング溶剤を使用するか” ではなく、
適切な下地処理を施し、
”いかにコーティング溶剤の定着に最適な塗装状態に仕上げていくか” にあると考えます。
塗装表面をより平滑に、より美しく、より艶やかに。
こうして仕上がった塗装面に、リボルトグループ独自開発の高濃度溶剤、
低分子・完全硬化型ガラスコーティング「リボルト・プロ」が加わることで
一層の深みある硬質な艶が生まれていくのです。
■特集記事【あなたは本物のガラスコーティングを知ってますか?】
”完全硬化型” ガラスコーティング剤「リボルト・プロ」
プレミアムカーの名にふさわしい完成したその姿を、
真っ先に眺めることが出来るのが、この仕事の特権でしょうか。
他を圧倒する美しさを身に纏った希少なお車のみならず、
オーナー様はこのお車で北~南と日本各地にドライブされるというのですから
その豪快ぶりにも、圧倒されてしまいました。
今後はセオリー通りの洗車をして頂ければ、長期間に渡りこの艶と輝きが維持できると思います。
この度は、ご用命いただきまして誠にありがとうございました。
【REVOLT SHIZUOKA/リボルト静岡】
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