ホンダ・NSX(1991年)ガラスコーティング
リボルト松戸の井上です。ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
さて、今回はホンダ・NSX(1991年)の紹介です。
既に施工ギャラリーには掲載をさせていただいていますが、30年以上経過とは言え、わずか3万キロしか走っていないお宝ともいえる個体でした。大切に乗車、保管されてきたとは思いますが、どうしても経年劣化や使用感が出てしまうのは仕方がないことですが、このような名車は永久に残って欲しいと思います。
今回の事例を動画にしてまとめてみました
下地処理をおこなう塗装膜は、一般的にはもっとも上位の層がクリア層で、実際の色の膜である塗装層の上にあり塗装を保護しています。
しかしこのクリア層は柔らかいためキズがすぐに入ってしまうため、ガラスコーティングをお奨めしていますが、一般的には古い車はクリア層が薄くなっているため、下地処理の施工が難しくなります(クリア層を剥がしてしまうとボディの艶が無くなり、修復するためには再塗装しかありません)。
ガラスコーティングをする前に、仕上がりやコーティング剤の定着を良くするために、下地処理を行いますが、もっとも下地処理が難しい車はどんな車か分かりますか?
メーカーによって塗装の硬さが異なり、硬い車はそれだけ研磨に時間が掛かりますが、逆に時間を掛ければ仕上がりが良くなります。その逆に塗装が柔らかい車、キズを除去するのに要する時間は短くて済むのですが、クリア層を剥がしてしまうリスクが大きくなります。また、柔らかい塗装はコンパウンドが絡みやすく、絡んだコンパウンドの除去など行うことでさらに新たなキズを付けやすくなります。
※適切なツールやコンパウンドを持つ専門店でないと施工できないと思います。
柔らかい塗装の代表的なメーカーはホンダですが、それもキズが目立ちやすいソリッドの黒、さらに30年前の車となれば、相当に注意深く作業をする必要がありました。
ステアリングやシートの劣化が少なく、本革の良さを感じられる内装です。、
【ボンネット上部】
動画の中でも語っていますが、ウォッシャー液の出口付近は傷がありました。おそらくウォッシャー液出口には水染みが多くあり、以前誰かが研磨をして除去しようとしたのだと思います。汚れは落ちたもののキズを新たに付けてしまったのではないでしょうか。
【ヘッドライト・リトラクタブル】
ボンネットでも人が触れるようにある箇所は、キズが入りやすくなります。
できる限り、研磨を行い除去をすることができました。
【テールランプ】
以前の施工の際、テールランプを磨いたと思われますが、この時に使ったコンパウンドがテールランプの文字に入り込んでしまったものだと思われます。こういった汚れは使用感をさらに強く出してしまいますので除去するべきです。
車のガラスコーティングは、コーティング剤に何を使うかが重要ですが、クオリティを決める要素がもっとも大きいのは下地処理です。全行程の70%を占めるリボルトの下地処理をぜひお選びください。
※「リボルト」「リボルト・プロ」「リボルト・エクストリーム」の標準施工には下地処理が含まれます。