超ド級・規格外なR32
本日いつもお世話になっておりますF様が遊びに来られました。
外を見るとなんとR32じゃないですか・・・
私の高校時代からの憧れの車両です。あの当時FD3S型かBNR32型かで、同級仲間でも意見が真っ二つに分かれていた記憶があります。
1990年代、無敵の強さを誇り、「グループN」の表彰台を独占するR32に憧れた人も少なくはないでしょう。
あのRエンブレムが眩しく輝いていました。
鼻くそたれな若造が、原付を改造し乗り回していた当時の私もその一人で、星野一義の乗ったカルソニックスカイラインが記憶から消える事はまずないと思います。
あの当時、いつかはク〇ウンではなく、私たちの時代は、いつかはR32でした。
排気音を聞くと安っぽいこもった音ではなく、あきらかに普通のアイドリング音ではない異質な(猛獣が檻に閉じ込られているうめき声)のような音が聞こえます。
店の前に止まるなり、
私、「まずエンジンルーム見せてもらっていいですか?」
F様、「いいですよ」
飛び込んできたのは、驚愕のマトリックス状態。
細かく説明すると2時間程かかるので、写真でご覧ください。
いろいろお話を伺うと、R32だけでもこれで5代目らしく、純正パーツなどもきっちり取って保管したりと生粋の32オーナー様でした。
で、F様のこだわりが、いかにもいじってますよ的な使用にしていない所。
ぱっと見ノーマルなんですが・・・
街乗りでもサーキットでも走れる大人の使用に仕上げてる所なんです。
私、「で、馬力っていくらくらいなんでしょうね?」
F様、「630位かな?」
私「うん?現行GT-Rより上?なんです?」
もう驚愕というか雑誌の世界でしか見ないであろう、もうすぐ発売から30年以上経つ車両で630馬力?
アドレナリンが吹き出しふらふら状態になる私・・・
でも、あらためて思いました。
そろそろヒストリックカーの仲間入りするであろうR—32。
自分の分身の様に愛車を愛し、古い車を大事に大事に乗っているお客様が国内にはいっぱいいるんですよね。
そういう古きものを大事に愛している人達対象に、経年車のくくりで税金を上げるのはいかがなものでしょうか?
パーツもすくないであろう車をなんとか維持しているんです。(怒)
まさに国宝級ですよ。
こういう車が高値でどんどん海外に流れていってる実情は、日本人としては寂しく思いますね。
あと何十年先にガソリン車がなくなるであろうと、きっとこういう人達は、一生エンスーなんでしょう。
私も、そうでありたいと思いました。
34からの移植
6速ミッション
ステアリングはあえてノーマル。素晴らしい状態。
で、普段乗りの足はどノーマルな電気自動車でした。ツボが分かってらっしゃる。くーっ憎いですねF様。